2018年1月17日水曜日

慰安婦問題「合意」に対する日韓両国民の対応について




「慰安婦「未解決」、日本53%・韓国75% NPO調査」
朝日新聞デジタル 2017年7月27日
「日韓合意を「評価しない」としたのは日本側で25%、韓国側で55%。韓国側で理由を複数回答で問うと、最多は「慰安婦の意見を反映せず合意した」の77%だった。」

 遅ればせながら朝日新聞の記事を直接確認しました。「合意」をめぐる両政府の見解の相違が今年になって決定的になっています。問題は両国民の「合意」に対する意見の根拠です。
 韓国側は、「合意」を評価しない理由として「最多は「慰安婦の意見を反映せず合意した」の77%」とあるので、これはまともな反応だと思われます。

 一方日本側は、「日韓合意への韓国人の不満をどうみるか」に対する質問に対して、「「理解できない。合意を結んだ以上は履行すべき」が最多の49%で、「なぜ不満があるのかわからない」の22%・・・「日韓合意を知らない」が14%」とあり、95%の国民が韓国人の「合意」に対する反発を理解していない、ということになります。

 これをみると「合意を結んだ以上は履行すべき」という意見が日本では大多数だということになります。もちろん、それも一理あります。いろいろと問題があったが両政府が合意したのだから、いまさら何を言うのか、ということでしょうか。しかし「合意」内容とその過程が明らかでないこと、また韓国外務省の「合意」調査報告書が公表されたにもかかわらずその内容に対する日本政府の説明が行われず、マスコミも市民運動体も日本政府の説明を求めていません。
 この数字を皆さんはどのように読まれるでしょうか。私は政治化した日本社会の<システム>が、マスコミ報道や政府の政策に影響を受け自分で調べ判断できない国民を作って来た結果だと考えています。これこそ日本の民主主義の危機なのではないでしょうか。
参考までに:
2018年1月16日火曜日
反韓感情と北朝鮮恐怖について
http://oklos-che.blogspot.jp/2018/01/blog-post_31.html

韓国外務省 韓日日本軍慰安婦被害者問題合意検討 翻訳全文 Wikisourceより
https://ja.wikisource.org/wiki/日韓日本軍慰安婦被害者問題合意(2015.12.28.)検討結果報告書 

毎日新聞   慰安婦問題 日韓合意検証報告書(要旨) 2017/12/27
https://mainichi.jp/articles/20171228/k00/00m/030/110000c

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