2017年10月23日月曜日

選挙権のない外国人もまた日本社会の構成員、この意見が日本社会で通じるのか?

選挙の結果がでました。予測されたこととは言え、なんとも奇妙な、不気味な感じがします。欧米の右傾化と同じ、世界的な傾向と言ってしまえばそれまでですが、やはりこの現実はしっかりと受けとめるしかないようです。そしてここから何が見えてくるのか、悲観も楽観もしないで深く思索を深め、具体的な行動に結びつけていこうと思います。

選挙の前日、私がFBで書いた内容をめぐって多くの意見が寄せられました。私の問題提起は、選挙権をもたない私たち在日外国人もまた日本社会の構成員であり、日本社会のあり方に強い関心を持ち、良くしていきたいという思いが強いのですが、その広い意味での外国籍の政治参加はどのように保証されるのか、日本社会から受け入れられるのかというものです。真摯な姿勢から応えてくれた方に感謝します。意見交換の中で何か熱い思いがたぎり、共鳴するものを感じました。

私の持論は、地方分権・地方自治のあり方を徹底的に議論し具体的な方策を考えれば、それは外国人のためではなく、住民自身のあり方を追い求めるときに見出すものであるという意見なのですが、この意見を日本人が理解するのは簡単ではないようです。パターナリズムではなく、同じ地域住民の立場で国籍の違いを受け入れ合いながらあるべき社会に向けて歩むにはどうすればいいのかということになります。

崔:選挙を前にして思うことー選挙に参加できない在日の立場から
今日の台風、選挙への影響は必死。組織票に頼る自公に有利に展開するのでしょうか。しかしいずれにしても自公が戦後日本のあり方の根底的な反省をすることはないでしょう。もはやアメリカから学ぶことはないと嘯いていた日本の経済に支えられた絶好機においてでさえ、その内実はなんであったのか疑問視される、日本を代表する大企業の悪事が暴露されてきています。神戸製鋼と日産です。自動車産業のタカタもありました。広告代理店の電通も問題にされました。
これはこれまでは良かったが、最近になって起こったことと捉えていいのでしょうか。違います。そのような悪事をしないとやっていけない実態であったのでしょう。経済は一流で政治は二流と揶揄されていた経済でさえ、問題があったのであれば、政治はいうまでもないでしょう。どこから日本の変革がはじまるのか、その可能性があるのか、わたしにはまったくわかりません。

MKさん:こういう観点から、日本国憲法が議論されるべきなのに、、

Hさん:天皇制度により民主主義の意味を実感出来ずにいる哀れな民です❗
 国家も民も成長しない理由は、歴史の本質、検証して来なかった事にきずかない、過去の無い事は、未来がない閉塞感から抜け出せない日本人です。歴史教育により歴史観を養うしかない❗

崔:政治、経済の内実の欠如は、社会全般における住みにくさと直結していると思われます。それを実感してきた人たちは多くいるはずです。日本の変革があり得るとすれば、その人たちが社会変革に参加するしかないと思います。今回の選挙がその一歩になるとはわたしには思えませんが、いかがでしょうか。

岡田 光司 10月20日 · 
「マイノリティの苦悩をおもんばかる候補へ」
みなさん こんにちは
「自分は選挙権がない。一票を大切にして」
先日の毎日新聞に載った選挙特集記事の一節です。母は韓国出身だが、日本国籍を持つ20代の女性が知人の在日コリアンに言われた言葉です。
今回の選挙、安倍首相は北朝鮮の脅威を国難と評し、その国難への対応を争点の大きな一つに位置付けています。そんな中で苦悩を深める在日コリアンを取り上げた記事でした。
「南北対話や共生」に対する、「対立対峙」。緊張が高まれば高まるほど、その圧力が在日にも向かないかと心配する気持ちを紹介していました。彼らには選挙権はありません。
選挙権を持つ日本人として、日本に住むマイノリティーをおもんばかる候補者、政党に投票したい。

崔:元毎日新聞の岡田記者がマイノリティをおもんばかる人を選ぼうと呼びかけています。もちろん、その趣旨は理解できます。むしろそこまで書く記者は日本のマスコミ界にはいないと言っても過言ではないでしょう。それにたいする私の投稿です。
「おもんばかるだけでは不十分です。日本は選挙権のある日本人だけのものではありません。私たち選挙権のない外国人も日本社会の構成員です。一緒になって行動しようとする政治家がいればいいのですが。私は川崎で50年近く住んでいますが、日立闘争に関わり、地域活動を始めて国籍条項撤廃の運動を提起してきました。外国人の門戸解放が実現されても、管理職と市民に命令する(「公権力の行使」)職務には就かせないという「川崎方式」によって、日本政府の見解に過ぎない「当然の法理」が制度化、構造化されました。この問題に関心を示した政治家には一人もおあいしたことがありません。国民国家を絶対化する常識はかくも根深いのです。」

岡田 光司:おもんばかるだけではだめ、その通りです。おもんばかった上に、Choiさんがおっしゃるように行動が伴わないといけません。しかし、そんな政治家に会ったことがないと。そんな政治家は日本の社会の中では本当に少数なんでしょう。それは政治家だけでなくいわゆる日本人そのものの問題だと思っています。どうすれば変えて行けるか。私は私のできる範囲で行動していきたい。Choiさんらには、何を悠長なことをと思われるかもしれませんが。ちなみに私は毎日新聞記者ではありません。元毎日新聞記者です。もう27年ほど前に辞めています。

崔:そうでしたか、失礼しました。私の情報は古かったですね。
そんなことはありませんよ。私たちは苦難の歴史の中で生きてきました。焦らず、夢を目指して生きていきます。

岡田:ご一緒に、希望への道を歩んでいきたいです。

崔:岡田さん、ありがとう。ご一緒します。

T さん:子供のころボストン茶会事件について、その時のスローガンが「選挙権なきところに課税なし!」だと教わりました。在日外国人から税金だけたんまり取っておいて、選挙権がないこととの矛盾を政治が放置している事態は、早急に改善されるべきです。国政については、「国民」主権という建前との整合性が問題となるので、直ちには無理かもしれませんが、地方自治が住民自治であるとされる以上、地方参政権は今すぐ認められるべきだと思います。
国政については、私自身まだ考えが固め切れていません。左翼としては国民概念などくそくらえだと思っていますが、ただ、外交問題に他国の人の民意を反映させるべきかといえば、躊躇します。まあ、他国の民意ではなく、他国の「官」意(日米合同委員会)そのままだという現状があるから、国民主権など建前にすぎない、とは思いますが。

崔:誠実な人ご意見、承りました。

Hさん: 天皇制度により民主主義の意味を実感出来ずにいる哀れな民❗
国家も民も成長しない理由は、歴史の本質、検証してこなかったことにきずかない、過去のないことは、未来がない閉塞感から抜け出せない日本人です。歴史教育により歴史観を養うしかない!
私は、祖父の代から日本に住みついて100年になります。71歳ですが、選挙権もなくても、より日本を客観している。

MKさん:でも、選挙権が与えられない? 改めて、考え込んでおります!

HYさん:在日に選挙権がない日本。最低の後進国ですね。

SW さん:本当にそう思います。

STさん:在日と言い始めて何年でしょう?何代も経てばもう廃止すべきかと思われます。

崔:歴史と日本社会の実態が「在日」をつくりだしてきたのです・日本が根本的に変革されれば、自然になくなります。後何年かかるでしょうか?

STさん:早くそうなって欲しいですね。

TYさん: わたくしの息子の彼女(嫁)にも選挙権がありません。中国・漢族の娘だからです。選挙のことを話すとき、投票に行くとき、家族のなかでも、この国に疎外されている彼女の立場を想います。ただ、中国では、共産党員にだけしか、選挙権はないそうです。日本の方が、まだ、ましだそうですが・・・

ONさん:日本が実は内側から腐っていた(それも結構前から)ということは、いじめやセクハラ、過労死や若者の自殺などで薄々は気がついていましたが、最近になってようやく顕著になったように思います。今回の選挙一回で大きく180度変革は難しいとおもいますが、2、3年前からの市民の動きは、確実に大きくなっており、それは昨日の街宣参加でも実感しました。気づいて行動する人が、じわじわと増えて来ていると思います。若者に健全な未来を手渡すのに果たして、間に合うのか、それはわかりませんが。

崔:期待します。若者の動きや考えも自己検証が必要だと思いますけど

SWさん:東芝もありましたしね。

Hさん: 天皇制度により民主主義の意味を実感出来ずにいる哀れな民です




MKさん:確かに、、でも、そこに、H様も生まれ育ち、今まで生きてこられたのです。いろいろな考えをもって生きて動いてきている日本人を一括して、”哀れな民”という表現で済ませてよいのでしょうか?

Hさん:私も含めて愛情表現です。絶望の国に、生れて来てよく自殺しなかったと、思います



MKさん:私は満州からの引揚げ家族に生まれましたので、戦争に関する本を読むうちに、10代初めに「従軍慰安婦」の事実を知り、日本に生まれたことに痛みと悲しみを抱き、消え入りたくなりました。そして、誰にも話せずに内に秘めながら、日本社会でどのように生きてゆけば良いのか!?と足掻きました。私の人生の旅は、ここから始まっております!


AFさん:今回の選挙は安倍首相が自前勝手な理屈で自分のいろいろな不都合を隠したくて、国民から信任を受ければすべてみそぎは済むと考えて解散総選挙を強硬したものと考えています。
しかし、結果は小池氏や前原氏の暴走で枝野氏が国民の期待を実に的確に受け止めて立憲民主という日本を再生可能にする政党を誕生させ、国民の大多数を覚醒させつつあると思っています。だから安倍、小池、前原は裏返せば日本を再生する機会を生んだ貴重な人々であるかもしれないと思います。それは今夜有権者国民が判断しますが自公で議席数をかなり減らす結果となれば日本の政治を再生するきっかけにはなるのではないでしょうか

MKさん:西洋社会の規範が崩れてきている今、日本では明治維新から150年を前にして、今を生きる私たちは、西洋文化を導入し「廃仏毀釈・暦変更・軍隊設置」を実施し、富国強兵の日本政府が行ってきた科学技術工業(産業)政策とともに、政治のあり方も検証する時が来ていると感じます。        
そのような検証作業において、在日の方々に参加していただければ、より深い意味をもたらすと想うのです。

崔: 喜んで。

MKさん:有難うございます!





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