2017年1月13日金曜日

FBメッセージの公開ー韓国大統領選挙に、在日は主体的に参加するように呼び掛ける運動提起と、日本の植民地主義に関する所感です

FBで出したメッセージの一部を公開します。

在日韓国人市民に来る韓国の大統領選挙に主体的に参加し、脱原発社会と韓国の根源的な変革を公約を掲げる候補者を支持しようと一緒に呼びかけませんかという内容です。賛同くださる方々のご連絡をお待ちしています。
釜山の「慰安婦」少女像の撤去を求め、それが在日の声だとした民団団長を批判した関西学院大学の金明秀教授にFBで以下の呼びかけをしました。なお同様の文書で、聖公会幾のセンターの呉光現氏、歌手の さんにもこのメッセージをお送りしました。
金明秀さん、お久しぶりですね。民団団長の挨拶の内容が日本のマスコミで韓国政府の「合意」の遵守を求める動きとして悪用されています。NHKを含め毎日新聞などもひどいものです。大晦日の50万人を超える韓国の「市民キャンドル革命」では、日本軍「慰安婦」問題に関する「合意」の履行をしない韓国政府に対する日本政府への「報復」に批判の声が渦巻いたそうです。この動きはさらに拡大されるものと思われます。「合意」の中身がなにであったのか、慰安婦問題は「性奴隷」ではなく、「軍と官憲が関与した強制連行はなかった」従って「一切の賠償の責任はない」と言い張る、日本政府への批判の声が高まるでしょう。
韓国の「市民革命」は、大きな(根源的な)変化を韓国にもたらすでしょう。私たちは韓国においても台湾のように、脱原発政策を公言するように運動を進めていますが、「市民革命」の影響は当然、民団との関係にも及ぶでしょう。その決着は、「市民革命」の継続の中で、どのような大統領を選ぶのかという点に焦点があたります。その時期はまだ不明ですが、早晩、年内に実施されるでしょう。そのとき、在日の選挙への参加が求められます。これまで5%前後の参加率だったそうですが、押し付け選挙に在日が関心を示さなかったのも当然です。民団は全力をあげて保守候補への投票を働きかけてくるでしょう。東京の韓国広場の店主たちが商売がうまくいかなくなっていくことを危惧して韓国政府に「合意」の履行を求める映像も多く出てきています。
金明秀さん、ネットを活用して、韓国の大統領選が近づいたら、反原発を掲げ韓国社会の刷新を公約にする野党候補への支持を訴えませんか。既成団体でなく、在日韓国人市民が主体的に韓国社会を変革していく動きに参加しようと呼びかけませんか。いかがでしょうか。

さんからは以下のような力強い回答をいただき、勇気づけられました。
もちろん!具体的な行動提起の際は、お知らせ下さい。
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セゼールを読んでいて、日本の植民地主義に関する感想をメモしました。
セゼールの「植民地主義論」を読んでいて、在特会のヘイトスピーチと昨今の韓国の「市民革命」への無理解と、韓国政府の慰安婦問題の両国合意に反するという、日本のマスコミと一般市民の批判の関係を考えてみました。
在特会は日本社会が生んだものではないか。セゼールは、「ナチズムは、西洋キリスト教文明のありあらゆる亀裂から湧き出し、浸透し、滴りおち、ついには血の色に染まったそこ水面下に、その文明自身を飲み込んでしまおうとしている真実」と西欧の植民地主義を批判します。そう、これは単語を入れ替えれれば、そのまま日本社会の植民地主義のことではないのでしょうか。
原発体制は戦後の植民地主義であり、日韓両国はアメリカの傘下で国内植民地主義の国になっていたのです。日本の場合、それは戦前の植民地主義と連続しているということが看過されています。日本は平和と民主主義の国になったという幻想の中にいて、現在が植民地主義の国であり、過去のそれと連動しているということに気がつかないのです。しかし、安倍の戦争に向かい、日本の市民・民衆の人権を剥奪する政策は今に始まったものでなく、戦後日本のなるべくしてなったものだ、それこそ植民地主義だという事実を思い知るでしょう。

続きです。
「資本主義社会は現段階においては万民の法を確立する能力をもたず、個人道徳を確立する力もないということわからせてくれる」。「かくして、私の記憶の中からひとつのヒトラー的言辞がなまなましくよみがえってくる」。「われわれがききゅうするのは平等ではなく支配である。異人種の国は農奴、日雇い農民、工場労働者の国に再びもどされなければならない。必要なのは人と人との不平等を廃絶することでなく、それをかくだいし、ひとつの法たらしめることである」、なんという慧眼
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韓国の「市民キャンドル革命」の意義と、韓国政府の慰安婦問題に対する「両国の合意」を反故にする動きを批判する意見に対する反論です。


依然として日本社会では、韓国の民主主義が遅れている、熱しやすいという国民性が問題というトーンで受け入れられているようです。そのうえ、慰安婦像の問題で政府間の約束を破っている、けしからんという主張が強まっています。

これは植民地主義史観そのものです。安倍の、日本政府の対応を批判する意見が聞こえてきません。
日韓政府の合意の内容、過程を明らかにさせるべきだという声が日本社会から出てこないのは、マスコミと安倍の言葉を信じているからでしょう。困ったものです。

FBKとやりあったメッセージの一部を公開します。この議論そのものはあまり有意義なものとはなりませんでしたが、私の頭の中の思いを整理するには役立ったようです。

FBで出した私の見解です。

まず自己紹介をします。私自身は50年近く、在日の問題に取り組んで来ました。日立就職差別闘争、川崎での地域活動、311以降は原発メーカー訴訟をはじめ、現在はその延長線上で国際連帯運動に尽力しています。よろしくお願いします。

書き忘れました。台湾に続いて、韓国でも脱原発宣言を出すようになってほしいと願っています。私たちの、特に韓国でのパートナーはキリスト教会の人たちです。原発メーカー、東芝、日立を相手にBDS運動の国際的な運動を準備しています。全てを私のブログのオクロスで公開しています。

この3月には南アフリカとパレスチナからイスラエルを相手に世界的なBDS運動を展開している活動家を招き、福岡、大阪、東京でにワークショップ、集会を計画しています。8月には韓国の被爆者と一緒に国際フォーラムを計画しています。彼らのアメリカ政府に原爆投下に責任を問う裁判の準備を支援します。いずれ、日本の被爆者との連帯を願っています。これらのアクションプランは、日韓/韓日反核平和連帯がの福岡宣言で公開しました。

日韓反核平和連帯集会の報告    http://oklos-che.blogspot.jp/2016/11/blog-post.html     

福岡宣言    http://oklos-che.blogspot.jp/2016/10/blog-post_29.html 


日韓条約について、韓国の「市民キャンドル革命」によって、在日の意見も投影された、韓国社会の根底的な変革に進むと思います。在日の立場からは、日韓条約で、在日の法的地位が問題にされるでしょう。その一は、地方参政権です。それと関係しますが、日本政府の差別を制度化・固定化する根拠になっている「当然の法理」です。日本国憲法、労働基準法に基づいて差別は許されないことを日本政府に提案すべきだと考えています。
新たな韓国政府としては市民の意向を受け、広島・長崎の被ばく者および、日本軍慰安婦、それに賃金未払い問題の当事者など、この間、日韓条約で十分な話し合いがなく、日本政府から棚上げされていて問題の再交渉に入るでしょう。
③Kさんはなにか、北朝鮮と中国と敵対する日米の路線が正しいと思われているのでしょうか。新政権が中国と北朝鮮と話し合いを進め、米朝の平和条約締結、及び日朝の国交締結によってアジアと世界に平和と安定に向かうきっかけになることは、新たな冷戦体制を強化するよりよっぽど重要なことでしょう。拉致問題、核問題の解決にも向かうでしょう。
なんでしたか、そうそう、日韓両政府の合意と私の尊敬する和田春樹さんたちが懸命に進めていたアジア基金のことでしたね。そのいずれも、日本軍慰安婦に対する軍と官憲の介入を認めて日本政府が賠償金をはらうという本質的な問題を避けてきたという点が問題になります。和田さんはそれを避けながらも最善の道を選ぼうとしたのですが、そこには無理がありました。ご本人も認識されています。
今日時点でも日本政府のスポークスマンは、「性奴隷」はなかった、「軍と官憲の強制連行の証拠(文献)はみつかっておらずそのような事実はない」と公言していました。これは、両政府の合意の過程において逆に、このような話し合いがなされていたことを意味します。この情報公開を両政府は拒否しているのです。
201719日月曜日
韓国からの情報ー焼身自殺をしようとした僧と、16日の裁判所判決内容について
http://oklos-che.blogspot.jp/2017/01/16.html
書類はなくとも生きている証人で十分です。フィリピン人、インドネシア人、オランダ人、中国人で軍の強制連行を証言する人がいるのに、韓国だけにはいなかったと考える方が不自然で無理です。書類などは日本の敗戦時焼却しているのは確実で、書類がみつからないからそのような事実はなかったというには詭弁です。学問の成果(方法論)を無視しています。日本軍慰安婦制度は中曽根などの軍が考案したもので(本人が認めて自著にかいいるのに謝罪を拒んできました。インドネシア人の悲痛な訴えについに彼は応えることを拒否しました。
2016523日月曜日 
「拝啓、中曽根康弘元総理大臣殿、元「慰安婦」への謝罪を」 ー木村公一 
http://oklos-che.blogspot.jp/2016/05/blog-post_23.html
 」。
日本軍慰安婦制度は「性奴隷」以外の何物でもありません。それは既に世界の常識です。私は韓国語を勉強なさったKさんが韓国市民・民衆の心情を理解し、逆に責任をとって賠償金を支払うことことのと決定を避けようとする日本政府に対して、日本政府の根本的な問題点を指摘し、両国民レベルでの信頼を構築するために努力していいただきたいと願うのみです。

参考資料:
在日が韓国の「市民キャンドル革命」に関わる局面になってきたー私の在日朝鮮人としての歩み 
http://fb.me/7qucqYzhz 
 日韓/韓日反核平和連帯が韓国の脱核宣言の実現に向かって働きかけることが可能なのか。 http://fb.me/1GRXr4Cen

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