2016年4月6日水曜日

レジュメ・<「脱原発」の思想・「在日」としての私の生き方> ―原発メーカー訴訟・本人訴訟の射程―

「「脱原発」の思想・「在日」としての私の生き方ー 原発メーカー訴訟・本人訴訟の射程」というタイトルで話をします。
お知らせ
●日時:4月6日(水)19時~21時(18時30分開場)
●場所:板橋区男女平等推進センター会議室(板橋区グリーンホール2階)(東武 東上線「大山駅」下車徒歩5分/都営地下鉄三田線「板橋区役所前駅」下車徒歩5分)
●話題提供者:崔勝久さん「「脱原発」の思想・「在日」としての私の生き方ー 原発メーカー訴訟・本人訴訟の射程」
 崔さんのブログ「OCHLOS(オクロス)」http://oklos-che.blogspot.jp/
●資料代 300円
●問い合わせ:和田 悠(板橋茶論) yuwada@rikkyo.ac.jp

主催者からの依頼及び講師の紹介内容は以下のようでした。
大きく2つのことをお伺いしたいと思っています。
1つは、原発メーカー訴訟についてです。本人訴訟団へと運動が再編される中で、崔さんに見えてきた脱原発運動、市民運動の克服すべき課題や発想方法がみえてきたのではないかと思います。
もう1つは、川崎という「地域」で生活と社会を行きつ戻りつしながら、人間らしい生き方を追求してきた崔さんの経験についてです。これに関しては時間的に全面展開は難しいかもしれませんが、この点について触れていただけないかと思っております。
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 4月6日に、川崎市在住で「在日」2世で、地域に根ざして社会を編み直す実践 をされてきた崔勝久(チェ・スング)さんをお招きし、いまあらためて地域で 「脱原発」の社会をつくるための私たちの課題をともに考える集まりをもちます。
 崔さんは、25歳で「日立闘争」に出会い、川崎教会・青丘社を中心に地域活動 を始められました。また、近年では、原発メーカーの責任を問う「原発メーカー 訴訟」の会初代事務局長・No Nukes Asia Actions Japan(NNAA-J) 事務局長、 「原発体制を問うキリスト者ネットワーク」(CNFE)共同代表として、3.11以後 の「脱原発」運動を牽引されてきました。
 崔さんには、板橋では改めて地域から脱原発の問題に取り組むことが必要だと いう機運が高まっており、この機運を高めていくような話を希望していること と、そして、「脱原発」を支える根底的な価値としての「反差別」を、崔さんの 経験と照らし合わせながら、私たちがつかみ直すことで、運動の軸芯を厚くした いうことをお伝えしています。
 放射能の恐怖にひたすら依拠するような運動が風化するのは当然ですが、もし ここに、いまさら「脱原発」でもあるまいという大方の感じ方がどこかに潜んで いるとすれば、それはわれわれの側の一種の知的怠慢によるところが大きいと思 います。
 崔さんの問題提起を受けて、あらためて「脱原発」の社会を地域からつくる第 一歩にしていきたい。そういう思いで、私たちは、今回の集まりを企画しまし た。もちろん、板橋区に居住地を構えていない人びとの参加も歓迎します。
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「脱原発」の思想・「在日」としての私の生き方レジュメ
―原発メーカー訴訟・本人訴訟の射程―
                        201646
                        崔 勝久(チェ・スング)

(1) 「在日」にとっての地域活動について
   「日立闘争」の経験から
・「在日」とは何か、自分はどう生きればいいのかの葛藤・模索
・「差別意識」としての民族意識⇒地域活動へ
・日立闘争の全面勝利⇒韓国民主化闘争とのつながり(朴君の告発精神から学ぶとの報道)
   地域活動のはじまり
・「国籍条項」撤廃―法律より重要なものがあったことの発見⇒メーカー訴訟の提起の出発点(弁護士は、裁判を利用した民族運動の提起とみた)
・「当然の法理」の壁(地方公務員になった外国人は昇進と職務が限定)
 門戸は開放されたのではなく、後ろ手で閉められたー地域のあるオモニ
・「多文化共生社会」の問題点(「原発体制と多文化共生)『戦後史再考』平凡社)
・川崎・桜本でヘイトスピーチに抗する戦いがはじまった(立ち止まり考えるべき点は何なのか、社会構造化された差別、自分自身に巣食う価値観)
(2)原発メーカー訴訟について
   メーカー訴訟の現状(その1 地裁での敗訴は決定的)
メーカー訴訟の敗訴は決定的、私たちの課題を考える
   メーカー訴訟の現状(その2 本人訴訟団の主張)
   どうして私たちはメーカー訴訟をはじめたのかー原発の製造及び輸出は憲法違反を主張
   国際連帯運動に拠る闘い、差別の上で成り立つ原発体制に抗う
<原発体制>考える二つの視点
(3)結論―開かれた社会を求めて
・日立闘争勝利のときにきたハガキ⇒現在のヘイトスピーチとの類似点
  ・「民族、国籍を超えて協同して地域社会の変革を」⇒「クソ朝鮮人! 日本から出て行け!!」のバッシング、3回にわたるGoogleの使用禁止

  ・一国平和主義の克服⇒国民国家の壁を越えて生きる、生活の足元での戦い(徐京植の「根こぎ」論、国民としての責任論)

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