2015年2月9日月曜日

イ・ジンソプさんの日本便りー(その1)日本での講演会と活動家


 日本の講演会と活動家(その1) 25

日本で講演し、もどって来ました。これまでの日本での過ぎた時間を振り返って見ると、日本の活動家のことが記憶に残っています。講演を企画した人も参加した人も、私には縁があった人々です。彼らとは昨年鹿児島川内原子力発電所のデモ参加のために会ったことから縁がはじまりました。昨年、ある日、イエズス会のFBを見たことからその縁は始まります。三陟(サムチョック)のオㇰブン女史とのFBを通して鹿児島の川内原発反対運動に韓国の活動家として参加をお願いしました。往復の交通費だけを準備すると、参加にかかるすべての費用を共同行動で負担してくれることになり、そこで甲状腺癌の訴訟の話しを日本に伝えたいと思ったのです。大きな負担なく、船便で福岡便を予約し、私の日本での行動を開始しました。

福岡空港に迎えに来てくれた方が木村先生であり、先生の韓国語はすこしぎこちないものの大変お上手でした。木村先生のおかげで日本の市内バスに乗ることができ、聖公会の教会で2泊する日程で日本の原発反対共同行動と縁を結ぶことになりました。

鹿児島に行くバスの中は私の存在を知らせるよいきっかけになりました。そのバスの中で訴訟の話しをしました。それで日本との因縁はもう終わりかなと思ったのですが、そのときお会いした崔さんを通して改めて縁がつながることになりました。

は、訴訟の一部勝訴のはなしをしたのですが、その当時、韓国を訪問していた崔さんが(古里原発近くの)キジャンを訪問するとの連絡を受け、キジャンで会うことになりました。一緒に古里原発を訪問しながら、崔さんはこの裁判勝利のニュースを日本の人に伝えたいと言いながら、そのうちに日本に招待する準備をするとのことでした。韓国のどこよりも速く私の闘いの意味を認識し、講演の場を作ってくださるとのことで感謝しました。

日本の活動家たちは自費で活動しているため講演費用を心配して、滞在費だけの負担の条件で日本を訪問する約束になり、今回の訪問が実現しました。日本での滞在に、私の運動は息子の均道(キュンド)がいてはじまったためにキュンドは同行しなければならないと提案し、日本側は(経費の面で)自信がないということでしたが、キュンドが同行することに決まりその準備にかかりました。

実際、日本の活動家のグループと縁のない私は、自分の知らない地域を「キュンドとの世界歩き」の一環とする準備をするようになったのです。去年の鹿児島川内共同行動の招待も未知の世界でしたが、今回も福島事件があった日本での反核運動を経験するよい機会として考え日本行きを選択したのですが、私はどのようなグループに話をするようになるのかわかりませんでした。

日本は講演会を集会と呼ぶことにも私は不慣れでした。今回講習をするようになり、鹿児島川内共同行動に参加した人たちの中に日本共産党を支持する人が多いということを知るようになりました。私は韓国で運動する人間で進歩陣営の党籍を持っていましたが、日本共産党についてはまったく何も知りませんでした。昨年、日本を訪問した際に(共産党の活動は)日本の市民社会の連帯行動であることを知りましたが、今回その姿に気づきました。日本共産党は私たちの進歩運動をする団体であって、日本の社会において反核運動をするもっとも大きい団体であることを知るようになりました。

福井県では、日本共産党と福井県原発反対の市民団体とがデモを別々にするのを見て、両者が反原発の運動を別にしているということを今回の訪問中に知りました。お互いが分かれて同じ日に集会をして一緒に運動をやらないというのを見て疑問があったのも事実です。他の地域では反核運動を(市民運動と共産党が)一緒にしているそうです。

大阪の紆余曲折を最初に紹介したように、講演会のときめきで大阪の夜は始まりました。日本の活動家は年配の人が多いです。50歳の私よりも少なくとも10歳以上上の方がまだ青春を謳歌しているように見えました。去年私を迎えに出てきた木村さんは私よりも、なんと20歳も上です。活動費についてもやはり彼らの言葉に乾杯です。総費用を n 分の1に公平に分けて分配するのです。年金生活者である多くの日本の活動家は喜んで「キュンドとの世界歩き」を準備してくれました。


大阪では、多くの人が集まりました。私が思っていたより、講演する会場は広く、人々は情熱を持っていました。みなさんノートをとり、私の話をひとつずつ書き留め覚えようとしている姿が印象的でした。参加費は500円以上であり、有料講義でしたが熱心でした。大阪での二度の講義では、人々は私よりもより強く自分の意志で集まってくれました。日本大阪の夜はそのようにして深まり、多くの疑問点を解消してくれた最初のボタンでした。




0 件のコメント:

コメントを投稿