2013年12月17日火曜日

今夜、たんぽぽ舎での講演レジュメ:日本の運動の一国主義的な閉鎖性を乗り越えて=市民による国際連帯運動の拡がりを

タンポポ舎 学習会   12月27日
「世界から見た日本の原発問題――加害者としての日本」
原発メーカー訴訟の会・NNAA 事務局長
崔 勝久(チェ・スング)
1.これまでの歩み
3.11を経験して
CNFE(原発体制を問うキリスト者ネットワーク)―モンゴル訪問から出発
NNAA No Nukes Asia Actions)→最新の日韓のエネルギー政策
・原発メーカー訴訟の会の結成→市民の国際連帯運動をめざして

2.原発メーカー訴訟は原発体制との闘い
(1) 被害意識と加害者性
・広島、長崎の被曝→対アメリカ、被爆者(2世を含めて)問題
・福島の場合(原発の誘致の問題は?「人災」(国会事故調査委員会)
(2) 加害者性の忘却、無関心
・被害の責任追及の不徹底さと表裏一体
・歴史認識(戦後の主体性議論の限界性)
・原発輸出(台湾の第四原発の場合)
(3) NPT体制と原子力損害賠償法(原賠法)、在日への差別と「秘密保護法案」
・日本は潜在的核保有国
・植民地主義として捉えることで社会構造の矛盾があきらかに
・歴史性、国際関係、個別課題の総合的な把握→統一的な運動の構築を
・多文化共生は植民地主義のイデオロギー(国民国家の克服)
・グローバリズム、新自由主義、原発体制は戦後の植民地主義
(4 )原発メーカー訴訟
・再稼働反対の一本化問題→原発輸出への無関心の原因
・原発メーカー訴訟の意義(法理論と運動の両面から)
・世界の市民との国際連帯運動の拡がり
・反原発、反差別、反植民地主義の視点
参考資料:原発メーカー訴訟の本質を解き明かすー法理論と運動の面から
「植民地主義に抗する国際連帯を地域から」『部落解放』4,5月号 2013
http://www.oklos-che.com/2013/03/blog-post_22.html

絓秀実『反原発の思想史』(筑摩書房 2012)

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